培風館 (2003年12月発行, 2009年10月初版第4刷発行).ISBN 4-563-00337-9. 出版社による本書の紹介は ここ をクリック.
高校レベルのおさらいから始め,素朴集合論から公理的集合論への橋渡しをします.
注.ここで素朴集合論とは,内田伏一「集合と位相 (数学シリーズ) 」裳華房(1986),松坂和夫「集合・位相入門」岩波(1989)などで紹介されている集合論を指します.主に19世紀後半のカントールの集合論から,20世紀初頭のツェルメロの選択公理までの範囲に相当します.大学の数学科では通常,1,2年生の科目です.また,ここで公理的集合論とは,キューネン(藤田博司 訳)「集合論―独立性証明への案内」のレベルの集合論を指します.ゲーデル,コーエンとその後(20世紀中盤以降)を扱います.
正誤表の重要な項目は以下の箇所です。
●p.102 定義2.22の2--3行目
誤: f -1 [U] が開集合になる
正: a ∈ V ⊂ f -1 [U] となる開集合 V がある
以下は各版ごとの正誤表です。これらには,誤りではないが改善のため改訂した箇所も含んでいます。
初版第1刷(2003/12/17 発行)正誤表(2012/ 5/25).
初版第2刷(2005/11/10 発行)正誤表(2012/ 5/25).
初版第3刷(2007/10/30 発行)正誤表(2012/ 5/25).
初版第4刷(2009/10/30 発行)正誤表(2012/ 5/25).
新着情報
正誤表を更新しました.上記のリンク先をご覧ください(2012/ 5/25).読者の皆さんのご指摘に感謝します.
主要目次
第0章 論理と集合の記号(部分集合と空集合,ほか)
第1章 関係、関数、濃度(同値関係と順序,濃度,ほか)
第2章 自然数、実数、連続関数(実数,連続関数とコンパクト性,ほか)
第3章 順序数と基数(順序数,超限帰納法,基数,ほか)
第4章 公理的集合論(命題論理,集合論の形式化,選択公理,1階理論,ほか)
第5章 ゲーデルとコーエン(モデルと完全性定理,ZFC集合論の公理のまとめ,ほか)
付録(どう違う?オイラー図とベン図,ほか)
本ウェブページ作成者:鈴木登志雄